こんにちは、ゆく@大人ピアノのブログです。
バッハのインベンションを弾いていると、調律の美しさのようなものを感じ、その歴史が気になったので、ちょっと調べました。
その中で驚いたのは、ラの音の周波数は、最近になって、440Hzに統一されたということです。
昔は、地域によって、音程はばらばらでした。
言い換えれば、文化に根ざした音程を持っていた時代があったということです。
自分にとって心地よい音程は、必ずしも、ラの音を440Hzでチューニングしたものではないのかもしれません。
現代の音程は、効率を求めて、誰もが同じように演奏するために、マニュアル化されたという印象を受けました。
効率化の恩恵と、そこから抜け落ちてしまった音たち。
音の感性にも、個性があっていいことを知ると、肩の力を抜いて、演奏に向き合える気がします。