こんにちは、ゆく@大人ピアノのブログです。
大人からピアノを習いはじめようと思った場合、運指(fingering)が重要ということに、意外と気がつかないかもしれません。
何回弾いても上達しないときは、フィンガリングが合っていません。
初心者向けの楽譜には、数字で指番号が振ってありますが、手の大きさは人によって異なるので、自分に合ったフィンガリングかどうかを判別する必要が出てきます。
私も、新しい曲を選んだときに、自分なりに指番号を振ってレッスンにのぞんだりしますが、完璧に番号を振ることは難しく、だいたい先生から指摘を受けて、より効率的なフィンガリングに改善していただいています。
自分では考えつかないフィンガリングがあるものだと、驚くことも多いです。
フィンガリングを考えるとき、変な話ですが、将棋をしているような感覚があります。
将棋では、行き当たりばったりの手を指していると、あっという間に相手に攻め込まれて負けてしまいます。
ピアノにおいても、目の前の1小節だけ見ていると、前後のつながりへの意識が薄くなり、全体を通した、効率的なフィンガリングを考えることができなくなります。
将棋とピアノのフィンガリングは、全体を眺める大局観という点で、同じような頭の使い方をするようです。