こんにちは、ゆくです。
インターバル(音程)は、曲の雰囲気を決定づける大きな要素です。
オクターブを弾いてから、7度を弾いてみたり、1度または3度ずつ上がったり(ascend)、下がったり(descend)して、その差を感じとっています。
夏目漱石の草枕という小説の登場人物が、言葉にできない感覚を何とか説明しようとして、できなかったとき、こういうときに音楽だったら表現することができるのに、みたいなことを言っていたと思います。
でも、彼は音楽はできません。
これを読んだとき、言葉で説明できないことなんて、あるのだろうかとかなり不思議に思った記憶があります。
今では、音楽がかわりに表現してくれると感じる気持ちが分かります。
例えば、ありがとうという言葉で、感謝の気持ちを伝えようとしても、自分の気持ちを全部その言葉に乗せることができず、言ったあとで、まだ心の中に感謝の気持ちが残ることがあります。
このとき、もっと心をこめて言おうと思うはずです。
心を込めるとき、熱がこもり、抑揚やわずかな音程の差が生まれます。
この言葉以外の部分を表すものが音楽なのかなと思っています。
まずは、インターバルを理解し、自由に組み合わせられるようになったら、私も、誰かに対する感謝の気持ちを音楽にのせてみたいと思います。