こんにちは、ゆくです。
音楽の世界には、固定ド(fixed do)、移動ド(movable do)という概念があります。
固定ドとは、絶対音感とも呼ばれ、音楽を聴いた時に、実際にその音名が分かる力のことです。
移動ドとは、相対音感とも呼ばれ、絶対音感と異なり、音を音名ではなく、階名、つまりその調性におけるドレミファソラシドで判別できる力のことです。
移動ドが何かは、調性を理解していないと、分かりにくいです。
音楽には調性があり、それぞれ主音(最初の音、ハ長調ならド)が異なりますが、主音から順にスケールを重ねていくと、いずれの調性も主音から順に重ねる度数は同じです。
例えばソを主音とするト長調の音階は、固定ドの人は、ソラシドレミファソと聴く。
一方で、移動ドは、主音はドと聴こえるので、ハ長調の時と同様に、ドレミファソラシドと聴こえる。
このため、同じ曲でも、固定ドと移動ドでは、別の音名で捉えます。
大人からピアノをはじめた人は、移動ドの人が多いようです。
私も、曲を聴いて、そのキーと合わずに歌えなくても、曲をとめて、口ずさむと、自分が歌えるキーに無意識に切り替えて(ドを移動させて)、気持ちよく歌えたりします。